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「第34回日本軟骨代謝学会」
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第34回日本軟骨代謝学会
会長ごあいさつ
第34回日本軟骨代謝学会開催にあたりまして


第34回日本軟骨代謝学会
会長 尾﨑敏文

岡山大学学術研究院医歯薬学域 教授 整形外科学分野 担当
 この度、2022年2月18日(金)~19日(土)の2日間、岡山コンベンションセンターにて開催を予定しておりました第34回日本軟骨代謝学会は、皆様の健康と安全を第一優先とし完全Web開催とさせていただくことといたしました。2022年の年明けより、新型コロナウイルス感染症の急速な拡大に直面しておりますため、ご理解の程どうぞよろしくお願い申し上げます。完全Web開催ではございますが、ひとりでも多くの皆様にご満足いただける学術集会となるよう、関係者一同でしっかり準備してまいりたいと思いますのでどうかよろしくお願いいたします。
 軟骨代謝に関する研究は、Sox9などの転写因子、コラーゲン・プロテオグリカンなどの細胞外基質、CCNファミリーなどの成長因子、そして軟骨組織の再生と多岐にわたります。それぞれの研究領域で重要な知見が得られておりますが、変形性関節症に対してバイオロジカルヒーリングを誘導する効果的かつ汎用性に富む治療法は未だ開発されておりません。
 第34回日本軟骨代謝学会では、招待講演をScrips Research InstituteのMartin K. Lotz先生から頂きます。特別講演は、岡山大学歯学部先端領域研究センターの滝川正春先生に、教育講演は名古屋大学医学部附属病院リハビリテーション科西田佳弘先生にお願いしております。また、ランチョンセミナー、シンポジウムにおきまして基礎医学と臨床領域における最先端の話題を取り上げたいと思います。
 今回の学会では、テーマを「なめらかなる軟骨のサイエンス」といたしました。軟骨の滑らかさをイメージさせるとともに、研究の滑らかさ、共同研究の滑らかさなど、現在の軟骨代謝研究において「滑らか」ということが重要ではないかと考えております。近年、医学研究では連携が重視されるようになってきております。軟骨代謝研究の領域におきましても、各研究者が切磋琢磨しながら連携することにより、重要な役割を果たしていけるのではないかと思います。
 完全Web開催となりますが、皆様にご参加いただき、熱い議論がなされることを期待しております。また、新型コロナウイルス感染症の収束を心より願い、来年の第35回日本軟骨代謝学会では、皆様と横浜でお会いできますことを祈念いたします。皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。