岡山済生会総合病院整形外科
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会長挨拶
第9回日本手関節外科ワークショップ会長
今谷 潤也

岡山済生会総合病院整形外科

 この度、第9回日本手関節外科ワークショップを平成28年9月3日(土)に岡山市(岡山コンベンションセンター)で開催させていただくことを大変光栄に存じます。本会は個別の関節を対象とした学会としては最も新しい会であり、2008年に第1回が名古屋市で玉井誠会長のもとで行われて以来、多くの整形外科医とハンドセラピストが集う、ハイレベルでアクティブな会として定着してきております。一昨年からは、セミクローズなものからオープンな開催とし、参加者も年々増加傾向にあります。さらに昨年には香港手関節外科ワークショップなどとcombineしたAsian Pacific Wrist Associationも創立されました。このような背景からも岡山での今回の学会は、本組織がより本格的な学会へと進化する重要なターニングポイントになるものと考えております。
 さて、本学会のテーマは「手関節外科を科学する -基礎と臨床の融合-」です。手関節疾患の診断および治療は難しいものが多く、良好な治療成績を得るためには、臨床上で生じた疑問点を機能解剖やバイオメカニクスなど基礎的な研究から解明していくといったスタンスが極めて重要です。そこで今回は、特別企画 “手関節外科における基礎と臨床の融合”として、基礎的な研究結果とそれを応用した臨床経験を対にして数名のエキスパートの先生方にお話ししていただきます。またシンポジウム “舟状骨月状骨間不安定症のA to Z”として、本病態の解剖、診断、治療法(修復、再建)の基礎から応用までしっかりと討論していただき、明日から役立つ最新の知識が身につくセッションになればと考えております。また、最近では言い尽くされた感もある橈骨遠位端骨折については、パネルディスカッション “橈骨遠位端骨折 難治症例への挑戦”として、各種プレートの本質を理解した上で難治症例に対する具体的な治療戦略について存分に掘り下げた議論をしていただきたいと思います。本骨折についてはハンドセラピィセッションでもそのコツとピットフォールについてご発表いただきます。もちろん本会の特徴である恒例のハンズオンセミナー(関節鏡,超音波エコー,CM・SL関節症)をはじめ、ランチョンセミナー、午後にはアフタヌーンティーセミナーも企画いたしました。以上のようなセッションのみならず、ご応募いただいた一般演題でも手関節外科の最新の手技や知見について自由闊達に議論していただきたいと思います。それにより基礎的な研究成果と臨床的な知見が融合し、手関節外科学の発展の一助となればと考えております。
 “晴れの国” 岡山の9月初旬は、まだまだ残暑の厳しい時期ではありますが、岡山駅直結の利便性のよい会場で、服装もクールビズとして開催させていただきますので、多くの先生方のご参加と熱いディスカッションをよろしくお願いいたします。