世話人挨拶
第3回中四国糖尿病療養指導スキルアップセミナー 
世話人  池田 幸雄 
(高知記念病院 糖尿病内科 部長)
 第3回中四国糖尿病療養指導スキルアップセミナーを2020年7月19日(日)岡山コンベンションセンターで開催させていただくことになりました。新型コロナウイルス感染拡大のため3月22日開催予定のセミナー中止を発表後、多くの方々から延期開催のご希望をいただき、慎重に協議を重ねた結果、今回の決定に至りました。
 人口の高齢化やライフスタイルが多様化する中、患者個々の生活環境や自己管理能力を把握し、何が療養を困難にしているのかを考え、一人ひとりに寄り添った支援をしていくことが医療スタッフの大きな役割です。一方、糖尿病診療の分野における治療薬やデバイスの進歩は目覚ましく、日常臨床において、より専門性が求められるようになっています。それらを包括的につなげるには、糖尿病に関する幅広い正しい知識や患者情報を医療スタッフ全員が補完しあい共有することが必要になります。このような意味を込めて、今回のテーマは「脱定番!地域に根ざすオーダーメイド療養指導」とさせていただきました。
 セミナー、基調講演、シンポジウムとして、糖尿病腎症重症化予防、災害への取り組み、1型糖尿病療養指導、地域連携、糖尿病教育など、多岐に渡るテーマを取り上げ、地域の事情と診療上の問題点を踏まえて、どのように療養指導・支援を継続していくべきかを各職種の皆さんと一緒に考える機会にしたいと思います。また、スキルアップセッションにおいては、高齢糖尿病患者の急増により、サルコペニア、フレイル、ロコモティブシンドロームが深刻な問題となっている現状を踏まえ、理学療法士でなくても実施可能な評価法や運動指導について、実技を交えてプレゼンテーションする予定です。
 これからの糖尿病療養指導のスキルアップに貢献できる会にできればと願っております。ご多忙のこととは存じますが、多くの皆さまのご参加をお待ち申し上げます。