第24回 日本心血管インターベンション治療学会 中国・四国地方会
会長挨拶
第24回 日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)
中国・四国地方会 会長 北岡 裕章
高知大学医学部 老年病・循環器内科学
 このたび第24回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT) 中国四国地方会の会長を務めさせていただくこととなり、大変光栄に存じております。学会は例年通り岡山コンベンションセンターにて2017年9月2日(土)に開催致します。多数の先生方のご参加を心からお待ちしております。
 冠動脈インターベンションは、1977年のGruentzig先生による経皮的冠動脈形成術の成功以来、ステントによる急性冠閉塞の克服、薬剤溶出性ステントによる再狭窄率の減少、それに加えFFRなどの心筋虚血評価やIVUSやOCTなどのimaging modalityの進歩、そして至適薬物治療の普及により成熟期を迎えたと思われます。
 この様な時代を迎え、CVIT地方会の意義を考えるに当たり、二つの事を念頭に本会を運営したいと思います。
 一つは、成熟期を迎えたとは言え、更なる治療の進歩や解決されていない臨床上の問題点を議論する場にしたい思います。すなわち新しく登場してくるBioresorbable scaffolds、抗血栓療法や二次予防の新しい情報の共有や議論の場としたいと考えております。
 もう一つは、若手医師の発表や教育の機会としたいということで有ります。
 新専門医制度の問題なども含め、PCIを志す若手医師が、特に地方においては増加しているとは言い切れない現状があります。その中で、我々の世代は今までの歴史の中で培われてきた理念や技術を、次世代を担う若手医師に伝え、新しい時代を切り開いていく人材を育成する義務があります。本会では、その様な観点から、彼らにスポットを当てる企画を考えていきたいと思います。またメディカルスタッフの方にも多く参加していただけるような工夫をして、充実した会にしたいと考えています。
 CVIT中国四国地方会で、大学病院が担当するのは、今回が初めてとなります。
この時期に、この様な大役を仰せつかった意味を沈思黙考し、有意義な学会になることを祈念して挨拶とさせていただきます。
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