第25回 日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)中国・四国地方会
会長挨拶
第25回 日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)
中国・四国地方会 会長 佐藤 哲也
岡山赤十字病院 循環器内科

 この度、第25回日本心血管インターベンション治療学会中国四国地方会の会長を務めさせて頂くことになりました。四半世紀に及ぶ伝統ある学会であり、大変光栄に存じております。
 さて、ここ数年間、薬剤溶出ステントなどデバイス、各種冠動脈モダリティーの進歩などを踏まえて、冠動脈インターベンションは成熟の域に達したと言われている様に思います。そういった中で、我が国は他に例を見ない超高齢化社会に突入していきます。平成30年春には保険診療制度の大幅な改革も行われ、今後適応も含め、より適切なインターベンション治療を社会が求めてくると思います。しかし、委縮してはいけません。
 そこで、今回のテーマは”appropriate and aggressive (AAA)”としました。
 超高齢化社会における適切なインターベンションとは、現在の最適な薬剤溶出ステントとは、脂質異常症の更なる加療の必要性は、など時代に応じた治療戦略についてご講演、発表を通じて議論を深めていきたいと考えます。
 そうした中で、インターベンションの魅力を多くの若手医師に伝え、専門医を目指すきっかけを作ることも大切です。「たった一人しかいない自分を、たった一度しかない一生を、本当に生かさなかったら、人間生まれてきたかいがないじゃないか」(山本有三 路傍の石より)この気概を今後の超高齢化社会を支えるゆとり世代が理解してくれることを望みます。

 どうか多くの会員の皆様にご参加頂き、活発な議論を通じて、若い先生方のpositive switchが入りますよう、宜しくお願い申し上げます。
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