第44回
日本自殺予防学会総会
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島根大学医学部精神医学講座
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第44回日本自殺予防学会総会
大会長挨拶
 この度、2020年9月10日(木)~12日(土)に第44回日本自殺予防学会総会を島根県松江市の駅前「松江テルサ」において開催させていただくこととなりました。わが国の自殺予防自死遺族支援活動の経験と知見を共有しさらに発展させ貢献していければと存じます。
 これまでも様々な先駆的な人々による活動が行われてきましたが、国民全体としてその問題の大きさに十分に対処できていない時期もあったかもしれません。2006年に自殺対策基本法が公布・施行され、自殺総合対策大綱の閣議決定を経て、現在では、多くの個人・団体・自治体においても自殺予防・自死遺族支援活動が計画され、実践・事業化されるようになりました。その過程で、試行錯誤の活動から、経験に裏打ちされた活動、そして、様々な手法による科学的根拠の創出と、より安全で安心で効果的な活動も増えてきました。自殺予防・自死遺族支援活動に関わる人的ネットワークが広がった今、改めてその経験と知見を皆で共有し、更に安全で安心で効果的な活動を協働して実践することか可能となりつつあります。
 そこで、本大会では「地域の活動と科学的根拠の融合-安全で安心な活動を目指して-」のテーマのもとで参加者にとって有意義な会となるべく準備してまいる所存でございます。現在までに開発され効果が検討されている国内外の介入法やガイドライン、マニュアル等を集め共有し、その活用と安全な利用を広めることができればと計画しています。
 開催地の松江市は、「出雲縁結び空港」から連絡バスで約40分、米子空港からも同様にアクセスしやすい観光地です。近年国宝に指定された松江城があり、宍道湖(しんじこ)や中海(なかうみ)が連なる、水景が美しいエリアです。「宍道湖の夕日」は日本一美しいと言われており、また小説家・民俗学者の小泉八雲(こいずもやくも)が在住していた地域でもあり、日本の様々な妖怪が登場する物語「怪談」を執筆したことで有名です。
 島根県の名物と言えばやはり「出雲割子そば」でしょうか。割子とは出雲地方独特のそばで、いくつものお椀に分けて重ねて入れられています。一段一段入っている薬味が異なり、様々な味わいを楽しむことができます。濃いめの露を少量ずつかけて頂くのが通常の食べ方です。
 また、学会最終日の9月12日(土)には西日本最大級の湖上花火大会で有名な松江水郷祭が開催されることとなりました。大変見応えのある花火で、皆様にお楽しみいただければと思っておりますが、一方で、会期中は大変混雑することが予想されますので、お早めに宿泊先の確保をお願いいたします。
 学会で学術的経験を得るだけでなく、活動に従事する皆が集まり懇親を深め、自然、歴史、そして味覚までご堪能いただけるかと存じます。
 教室員を始めとする島根県の精神科医療に携わるものが一同で鋭意準備を進めております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
第44回日本自殺予防学会総会
大会長 稲垣 正俊
島根大学医学部精神医学講座 教授