研究会事務局
中国電力株式会社
中電病院 小児外科
〒730-8562
広島市中区大手町3丁目4-27
TEL:082-241-8221
FAX:082-541-3404
運営事務局
株式会社キョードープラス
〒701-0205
岡山市南区妹尾2346-1
TEL:086-250-7681
FAX:086-250-7682
E-mail:jbas2019@wjcs.jp
第46回日本胆道閉鎖症研究会
会長挨拶
第46回日本胆道閉鎖症研究会
会長   秋山 卓士
中国電力株式会社 中電病院 小児外科部長
第46回日本胆道閉鎖症研究会開催にあたって
 この度、第46回日本胆道閉鎖症研究会を開催させていただくことになりました。伝統ある本研究会を広島の地で開催する栄誉をいただき、関係各位に心より御礼申し上げます。本研究会が中国四国地域で開催されるのは、1993年に鳥取大学の白木和夫教授が開催されて、約1/4世紀ぶりですし、広島での開催ははじめてです。会場は平和記念公園から近い、広島市文化交流会館で行います。
 「胆道閉鎖症」はまだ病因が解明できておらず、国から難病に指定されている疾患です。この疾患の主たる治療方法は、日本人の名前の付いた肝門部空腸吻合術“葛西手術”と肝臓移植です。わたしは「胆道閉鎖症」の患児ができるだけ長く、自分の肝臓で生存できればと思っています。そのためには、できるだけ早期に“葛西の手術”を施行して、胆汁を排泄できるようにして、胆汁性肝硬変に進行しないようにすることが大切です。今回の研究会のテーマは「胆道閉鎖症を見逃さないために」としました。今、便色カラーカードを利用したスクリーニング(スマホを利用したシステムの構築)や尿中硫酸抱合型胆汁酸測定による「胆道閉鎖症」の早期発見の試みなどが、臨床の場で進められていますが、まだまだ生後90日以降に発見される「胆道閉鎖症」患児が散見されます。これらの子供たちを“0”にすることが「胆道閉鎖症」の患児を少しでも幸せにする道ではないかと考えて、今回のテーマとしました。「胆道閉鎖症」を見逃さないための取り組みについてシンポジュウムを組むことを考えています、また最近新しい「胆道閉鎖症」の診断のためのバイオマーカーも臨床の場にでていきています。小児外科医・移植外科医・小児科医・病理医など多くの先生方にお集まりいただいて、新しい研究成果や症例報告をとおして実りある議論をしていただき、「胆道閉鎖症」の子供の診療が発展し、「胆道閉鎖症」の研究がさらに進んでいくことを期待しています。
 11月最後の土曜日であり、少し寒く、紅葉は終盤ですが、翌日は日曜日であり、時間が許せば、宮島の厳島神社や平和記念公園内の原爆ドームや平和記念資料館に足を運ばれるのも広島に来た思い出になるのではと思います。
  小さな所帯で、精一杯研究会を運営していきたいと思っています。是非、「胆道閉鎖症」に関心のある先生・看護師等の方々が多数、広島の地に参集されますことを心からお待ち申し上げております。