平成26年10月24日(金)、25日(土)の2日間、リーガロイヤルホテル広島(広島市)にて、日本糖尿病学会中国四国地方会第52回総会を開催させていただきます。
平成24年国民健康・栄養調査結果の概要(厚生労働省)によりますと、「糖尿病が強く疑われる者」は950万人、「糖尿病の可能性を否定できない者」は1,100万人と発表されました。5年前の平成19年に比べますと、前者は60万人の増加に留まり、後者は220万人の減少となります。平成9年の初回調査以来、加速度を伴った増加傾向にやや歯止めが掛かった印象がありますが、糖尿病患者数は依然として増加しつつあることを真摯に受け止める必要があるでしょう。
そこで、これまでの糖尿病およびその合併症の病態解明とその予防・治療法の向上に加えまして、チーム医療の強化、医療連携の構築のため、糖尿病療養指導士の活動を含めた糖尿病医療に従事する者全体と患者ぐるみのエンパワーメントを高めることが今まで以上に重要となってきます。
また、糖尿病治療薬に関しましては、発売以来4~5年を経過したインクレチン製剤の長期視野に立脚した有効性・安全性の展望や、更なる新規治療薬に関する話題も注目されるものと思います。それらに伴って糖尿病診療がますます複雑化する中、糖尿病医療従事者が率先して治療薬の適正な臨床応用を呼び掛けていく姿勢が不可欠であると考えております。