シンポジウム1
パスのデータ分析
聖路加国際病院 医療情報センター
済生会熊本病院 副院長
オーガナイザー/ 座長:嶋田 元(しまだ げん)
座長:町田 二郎(まちだ じろう)
医療機関がクリニカルパスを作成し使用する。提供する医療の標準化、患者への情報提供、業務の効率化、チーム医療、地域連携など様々な理由があるが、その究極的な目標は医療の質を向上させ続けることである。
クリニカルパスを作成し運用することが第一歩であるし、運用するとパスの管理体制、記録の効率化、業務の標準化、標準的医療の提供などの重要性が理解される。クリニカルパスを使用し集められたデータを分析し、日常診療を見直し、改善し、パスの改訂を行うことでケアプロセスが見直され、より質の高いケアが還元される。しかし分析や改訂が主観や間隔によって行われているのであれば、根拠に基づいた医療の提供にはならず、真の
質の向上にはつながらない。
パスのデータを材料に、どのような分析を行ったらどのような結果が得られアウトカムやプロセスが改善するのか、客観的な分析をするにはパスのデータをどのように分析すればよいのか?DPC といったパス以外のデータを分析に加えるとどのような分析結果がえられるのか?医療の質の向上に寄与する分析結果を導き出すためにどのようなデータを分析するとどのような結果が得られるか各施設からの報告をもとに議論したい。