第29回中国四国ペインクリニック学会 第17回中国四国塾
学会事務局
鳥取大学医学部
器官制御外科学講座
麻酔・集中治療医学分野
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鳥取県米子市西町36-1
TEL:0859-38-6657
FAX:0859-38-6659
E-mail:anesth@tottori-u.ac.jp
会長挨拶
第29回中国四国ペインクリニック学会
会長 稲垣 喜三
鳥取大学医学部器官制御外科学講座麻酔・集中治療医学分野
 第29回中国四国ペインクリニック学会と第17回中国四国塾を、平成31年5月25日に米子コンベンションセンターで開催させて頂きますことを、光栄に存じます。
 第29回中国四国ペインクリニック学会のテーマを、「洋の東西の融合」といたしました。慢性痛の発症機序が解明されるに従って、慢性痛の進展には情緒や感情、社会心理的要因が大きく関与していることが明らかとなってきました。西洋医学では、徴候を発症させる原因を排除することで疼痛の改善を図ろうとしますが、情緒や感情、社会心理的要因を根底から制御することには困難を伴います。原因の排除よりは、多様なアプローチによる症状の緩和を求められることもあります。一方、東洋医学では、原因の排除よりは、全人的アプローチによる症状緩和を目指しています。この両者の融合が、慢性痛の治療に関して有用であることは想像に難くありません。本学会が、会員の皆様に、それぞれの特徴を生かした慢性痛の症状緩和に繋がる新たな治療法を発想していただく契機となれば、会長として望外の喜びであります。
 今学会では、前日に開催いたしておりました中国四国塾を、若いペインクリニシャンやコメディカルスタッフ、地域の医療従事者の皆様が参加しやすいように学会当日に開催することにいたしました。第17回中国四国塾では、「頸椎と上肢の疼痛緩和」をテーマとして、頸椎領域の高周波熱凝固療法と高周波パルス療法についての講演と上肢の超音波ガイド下神経ブロックのワークショップを企画いたしました。今回の企画は、頸椎と上肢の疼痛緩和に関する実践的な知識と手技を修得できることを目的といたしております。
 初夏の山陰は、新緑と新鮮な食材に溢れております。学会参加の前後に、山陰の風景と美味をお楽しみ下さい。皆様の多数のご参加を、心からお待ち申し上げております。