日本褥瘡学会
会長挨拶
第16回日本褥瘡学会中国四国地方会学術集会

会長  岡 博昭
笠岡第一病院 形成外科

 この度、第16回日本褥瘡学会中国四国地方会を笠岡第一病院形成外科で主催させていただくことになり大変光栄に存じております。
 振り返りますと、2001年の第1回地方会、2005年の第5回地方会を私は川崎医科大学形成外科で事務局長として担当させていただきました。そしてこの度の第16回では会長として主催させていただきます。本地方会に第1回から関わるものとして、これほどまでに大きな学会となったことは感慨無量であります。第1回は、川崎医科大学の現代医学教育博物館で開催され、午後1時~午後5時までの半日だけでした。参加者も200名足らずで、演題数は19題でした。今や毎回300名を超える参加者で、約30題のご発表をいただいております。また前日には学会主催の教育セミナーも開催されるようになりました。この発展の中、新しいキーワードがたくさん出てまいりました。褥瘡対策未実施減算、褥瘡ハイリスク患者ケア加算、在宅患者訪問褥瘡管理指導料といった施策、褥瘡認定師、在宅褥瘡管理者といった資格制度、そしてガイドラインの策定と着実な歩みを続けてきたと思います。こうした発展の礎に私たちは、これから何を発信できるのかが今問われていると思います。現在、施策の改善、資格制度の改善、ガイドラインの改訂、と多くの先生方が熱心に取り組んでおられます。次回の地方会では会員の皆様に地域で起こっている問題点、取り組んでいる改善策を大いに語っていただきたいと思います。そして第1線でご活躍の先生方には招待・教育講演で皆様に熱い思いを伝えていただく予定です。現在鋭意準備中ですので、楽しみにお待ちいただければ幸いでございます。
 余談ではありますが、岡山駅前には昨年中国四国ではもっとも大きいショッピングモールが開店いたしました。学会場である岡山コンベンションセンターにも近く、楽しくお買い物もできます。多数の皆様のご参加をお待ちいたしております。