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日本脊椎関節炎学会 第27回学術集会
会長挨拶
日本脊椎関節炎学会 第27回学術集会
会長 公文 義雄
社会医療法人近森会 近森病院 リウマチ・膠原病内科
 この度、日本脊椎関節炎学会第27回学術集会を2017年9月8日(金)~9日(土)に高知市文化プラザかるぽーとにて開催させて頂くことになりました。身に余る光栄であり、重責を感じております。
 自己免疫性炎症性疾患の一つである脊椎関節炎は、発症に遺伝要因が関与しその頻度は関節リウマチとほぼ同等されております。国内外のリウマチ学会でも本疾患は注目され関連演題も急増しており、脊椎関節炎の病因・病態が急速に解明されつつあります。診断についても既に2011年に分類基準が報告されており、世界的な同意の下で臨床現場では認知され浸透してきております。治療における近年の進歩も目覚ましく、乾癬性関節炎では各病態に基づいた治療法がすでに確立されております。また、軸性脊椎関節炎には抗TNF製剤のみならず、抗IL-17製剤の有用性が明らかにされ、ASAS/EULARは両者とも治療薬に推奨し治療環境は整いつつあります。しかしながら、本邦ではHLA-B27の頻度が少ないという遺伝要因が関係してか、軸性脊椎関節炎を含めた脊椎関節炎の早期診断はほど遠いのが実情かと考えます。
 そこで、本学術集会では2日間にわたり、効率的な診療レベルアップを目指して、「SpA Renaissance」をメインテーマとして企画してみました。教育講演では「類縁疾患の診療を考える」を、イブニングセミナーでは効率的な診断を目指して「診断に向けた診療現場での知恵と工夫」を、ランチョンセミナーでは「診療現場での連携を考える」をテーマにご講演を頂き、日常診療のお役に立てて頂きたく思います。また、特別講演では、David Yu先生にご来高頂き、日常診療では必要性を認識しておりますが知識不足から十分な指導ができていない、新しい分野の治療"Non-pharmaceutical management of AS"についてご講演を賜り、実技もご指導頂くことを予定しております。
 本学会は多科にわたる多くの先生のご参画が必要とされているという特徴があります。四国では2007年の松山集会から10年ぶりの開催ですが、多くの学会員の皆様にご参加を頂きたく思います。黒潮の大洋に育まれた高知の食と文化を楽しんで頂き、学術交流を深めacademic interestに満足して頂いてrenaissanceに繋がる学術集会になることを願っております。多くの皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げます。
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