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日本脊椎関節炎学会 第28回学術集会
会長挨拶
日本脊椎関節炎学会第28回学術集会 会長
ASAS Associate Member/GRAPPA Member
聖路加国際病院 Immuno-Rheumatology Center 医長
岸本 暢将
 この度、日本脊椎関節炎学会第28回学術集会を開催させていただくにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 七川歓次先生が「日本AS研究会」として1991年に第一回の学術集会を開かれて28年、このような伝統ある会を聖路加国際病院Immuno-Rheumatology Centerで主催させていただくことは大変光栄であり、重責を感じております。
 脊椎関節炎(以降SpA)は、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎(以降PsA)を代表疾患として、その他、反応性関節炎、炎症性腸炎関連関節炎、分類不能脊椎関節炎に分けられ、以前は希少疾患と考えられてきました。しかしながら昨今では、TNF阻害薬、さらにはIL17阻害薬等の生物学的製剤や低分子標的薬を含めた治療進歩に伴い、その疾患概念や臨床徴候が広く知られるようになり、関節リウマチの鑑別疾患として重要な疾患群となりました。欧米の学会ではその疾患啓蒙活動が盛んに行われ、治療ガイドラインも数多く発表されるようになり、SpAの病因・病態が急速に解明されつつあります。日本リウマチ学会においても本疾患が注目され、診療ガイドラインの構築が急がれております。
 このような状況を踏まえ、SpAの診療には裾野を広げて診療にあたることが重要であり、多くの学会員の先生方が幅広く知識を得る機会を望まれておられます。そこで、本学術集会では世界と肩を並べるべく効率的な診療レベルアップを目指して、「グローバル時代への挑戦」をメインテーマとして企画いたしました。特別講演では、世界のトップリーダーとしてASASを主導するメンバーであるFilip Van den Bosch先生にご光来頂き、昨今の「分類基準のcontroversyや、治療におけるT2Tの重要性および最新治療update」についてご講演を賜り、ご指導頂きます。また、海外招待講演では「SpA/PsAの新規治療薬の可能性」、ランチョンセミナーでは 「類似疾患の重要性」、スイーツセミナーでは多くの薬剤が開発されている「PsAとその鑑別疾患」をテーマに、ご講演をいただく予定です。
 新しい試みとして、垣根を越えて広く疾患の周知とプライマリケアで的確な早期診断を目指し、参加者のニーズに合わせた「ハンズオンセミナー」「画像セミナー」を企画いたしました。一般演題におきましても各セッションの最後に「診断もしくは治療に苦慮している症例」をご提示いただき、ディスカッションする場も設けたいと考えております。診療科を問わず、多くの先生方にご参加いただき、熱い討論をかわしていただくことを期待しております。
 東京での開催は、今回で7回目となります。東京駅、羽田空港からのアクセスが抜群な当院周辺では移転間近の築地市場、築地本願寺などの歴史ある建造物や風情ある隅田川など昔ながらの風景を楽しむことができるエリアです。この機会に是非、終了後もご堪能いただければ幸いです。

 皆様のご参加を心よりお待ちしております。