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第37回中部日本手外科研究会
会長ごあいさつ
第37回中部日本手外科研究会
会長 内尾 祐司

島根大学医学部整形外科学教室
 このたび、第37回中部日本手外科研究会を令和2(2020)年2月1日(土)、出雲のビッグハートにて開催させていただくことを大変光栄に存じます。
 中部日本手外科研究会は、昭和59年、故 津下健哉先生が第1回本会を開催されて以来、昭和、平成、令和と紡がれ、今年で第37回を数えます。この間、先達の多大なご尽力により手外科領域は大きく発展してきました。腕神経叢損傷に対する各種再建手術の開発、末梢神経再生に関する研究と人工神経の開発、内視鏡による手根管症候群や肘部管症候群の治療、関節鏡による関節内骨折治療や三角線維軟骨複合体の病態解明や治療、人工関節の開発、薬物療法によるデュプイトラン拘縮の治療、そしてマイクロサージャリーからスーパーマイクロサージャリーへの発展など、枚挙に暇がありません。そこで、第37回となる本会では、手外科領域のさらなる発展を期して、“挑戦、さらなる高みへ”をテーマとして掲げました。
 今回の研究会では、これまでの手外科領域の課題を克服する挑戦的な診断や治療法について討論し、さらなる高みを目指したいと思います。特別講演では、広島大学病院国際リンパ浮腫治療センター教授 光嶋 勲先生、琉球大学名誉教授 金谷文則先生をお招きし、ご専門の領域で挑戦されてきた手外科治療についてご講演をお願いしています。また、岡山済生会総合病院副院長 今谷潤也先生には橈骨遠位端骨折の最新治療 その要点と盲点をご講演頂く予定です。山陰の冬は厳しいですが、学会の合間には出雲の美味・美酒を満喫しながら、日頃の疲れを癒して頂きたいと思います。どうか、多数の演題ご応募と多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。

令和元(2019)年5月1日
第37回中部日本手外科研究会会長
 内尾祐司