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ご挨拶
第8回日本緩和医療薬学会年会
  会長 荒木 博陽
(愛媛大学医学部附属病院薬剤部)
 一般社団法人緩和医療薬学会の目的は、「日本において益々高まる緩和医療の重要性を鑑み、保険薬局薬剤師、病院薬剤師、薬学研究者の連携強化を図り、緩和医療における薬物療法の推進と充実、さらに大学での教育研究と企業での開発・学術研究の進歩発展を図り、社会に貢献することを目的とする」となっています。がんの例を挙げますと、がん患者の痛みの発生率は60%前後と高く、早期から痛みとの戦いが始まります。治療は痛みの原因に迫り、その特徴を把握し、対処するわけですが、一部の医療従事者で対処できるものではありません。痛みやその他の多くの身体的、心理的、社会的、精神的な苦しみに対して医師を中心とした薬剤師、看護師、その他の医療従事者によるチームが患者およびその家族とともに早期から係わり、適切な対応をする事が重要となってきています。さらにNSTや口腔ケアなどのチーム医療関係者同士が密接な連携を持って患者ケアに加わることも重要でしょう。加えて、緩和医療は生命を脅かす疾患による問題に直面している患者およびその家族のquality of life(QOL)を改善するアプローチです。鎮痛薬など薬剤に携わる薬剤師の役割は大きいと感じます。緩和医療に貢献できるレベルの高い薬剤師の育成のために、薬・薬・薬間の連携を図り、知識のみならず、患者に寄り添う姿勢やチーム医療の重要性を知り、お互いに充分に討議することが必要です。
 第8回日本緩和医療薬学会を平成26年10月3日(金)~5日(日)の3日間、愛媛県県民文化会館において開催する事となりました。 本学会は関東地区とそれ以外の地区を交互に会場とするやり方が定着し、関東地区以外での開催は鹿児島、神戸についで3回目になります。学会の目的が達成できるためにシンポジウムや講演内容を考え、皆様が参加して良かったと思えるような学会に出来たらと考えています。今回の日本緩和医療薬学会では「輪(つながり)~今、緩和医療にできること~」をテーマとして基礎的研究および臨床研究の両面から、医療関係者が強いつながりを持って患者のために何ができるかを考えたいと思っています。薬剤師のみならず、基礎系・臨床系研究者、医師、看護師など、多くの医療従事者にご参加いただけることを祈念いたしております。
 松山は古くから松山城を中心として発展してきた城下町です。日本一古いといわれている道後温泉で有名な温泉地であり、また俳人正岡子規ゆかりの地でもあります。夏目漱石の小説「坊っちゃん」で有名になりましたが、いたる所で坊っちゃんの名前を見ます。「いで湯と城と文学のまち」という松山市のキャッチフレーズにぴったりの町です。学会に疲れたら、ゆっくりと温泉につかりながら文学にも触れ、松山をご堪能いただければと思います。多くの皆様のご参加を第8回日本緩和医療薬学会関係者一同、心からお待ちいたしております。
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