会長挨拶
第35回日本臨床薬理学会学術総会
会 長
野元 正弘
愛媛大学大学院医学系研究科 薬物療法・神経内科学 教授
会 長
野元 正弘
愛媛大学大学院医学系研究科 薬物療法・神経内科学 教授
第35回日本臨床薬理学会学術総会を2014年12月4日(木)、5日(金)、6日(土)に、松山市で開催させていただきます。テーマを「日本の未来を拓く創薬と臨床研究」としました。日本では明治初期まで治療者を薬師(くすし)と呼んでおり、英語圏では医学を意味するmedicineは元来「薬」を指しておりました。洋の東西を問わず薬が医学の基本であることを示しています。
日本はこれまで電気産業や自動車が高い技術力を背景に世界に貢献してきました。時代の推移とともにアジア諸国が発展し、現在の日本は次の分野での貢献が期待されています。今、最も期待されている分野は健康産業で、特に創薬と適正使用への貢献が要請されております。日本臨床薬理学会はこれからの医学・医療へ貢献すべき、重要な立場にあり、このことから、今回のテーマを「日本の未来を拓く創薬と臨床研究」と致しました。
松山は司馬遼太郎の「坂の上の雲」の舞台となったところです。街には夏目漱石の坊っちゃん列車が走り、中心部に松山城がそびえ、時代を感じる懐かしい街作りを進めています。正岡子規や秋山兄弟らの明治の人々は一朶の雲をめざして坂を駆け上り、現在の日本を築いてきました。松山においで頂き、歴史をふり返りながら将来を展望していただきますよう、皆様の参加とご協力をお願いいたします。