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会長ブログ
2019年2月 お礼のご挨拶
第31回日本肘関節学会学術集会を小樽で成功裏に滞りなく終了できましたことを、参加されたすべての皆様に心より御礼申し上げます。厳寒期の開催にも関わらず、参加者は800名を超える盛会でした。実際、最高気温がー10℃を下回る寒波が到来し、交通機関の遅れなどが発生し、ご迷惑をおかけしました。反面、肘関節学会史上、最も寒かった学術集会として皆さまの記憶に留めていただけるのではと思っております。

学際面に関しましてもHausman先生から“The papers were of uniformly high quality and the commitment of all who came to attend and learn from the talks was so impressive.”とのお褒めの言葉を頂いております。学術集会のテーマに掲げた「新時代への発信:Inspire the New Era」を具現できたと思っております。

学術集会の運営に関しましては、事務局が会に来れないという緊急事態が発生しました。このような状況下で学術集会を開催できましたのは、加藤理事長を始め理事の皆様の懸命のご努力のお陰と感謝しております。図らずも、日本肘関節学会の運営においても古い時代が終わり、新時代を迎える節目の学術集会になりました。

本学術集会では本当にありがとうございました。来年、矢島会長のもと奈良市で開催される第32回学術集会で皆さまにお目にかかれますことを楽しみにしております。
2019年2月1日
ドバイで開催されたArab Health Orthopaedic Conferenceに招待され、テニス肘と変形性肘関節症に関する講演をしました。ドバイは人口240万人のうち85%が外国人と中東屈指の世界都市で、超高層ビルが立ち並ぶ金融都市でもあります。整形外科もこれから伸びて行く勢いを感じました。日本肘関節学会を紹介したところ、ぜひ参加してみたいと多くの方に言われました。ただ学会の公用語を英語にして欲しいと注文をつけられました。日本肘関節学会は肘関節に特化した世界で唯一の学会です。本学会が発展し続けるためには、国内のみならず世界にその存在を発信していく必要があると感じました。学術集会の公用語を英語にすること、国際カンファレンスのジョイント開催などを検討してはいかがでしょう。

第31回学術集会の開催まで1週間となりました。学会はもとより、厳寒期の北海道を楽しんでいただきたいと思っております。会員の皆様と小樽でお目にかかれますことを楽しみしております。
2019年1月15日
新年明けましておめでとうございます。

早いもので第31回学術集会の開催が3週間後に迫りました。学会準備は順調に進んでおり、プログラムがまもなく日本肘関節学会のホームページにアップされます。PC、タブレットなどの端末にダウンロードしてお使いください。また、会員には紙抄録も郵送しますので、併せてご覧ください。

Fresh cadaverを用いた手術手技トレーニングは、スキルアップ、また医療安全の見地から有用ですが、本邦では実施しにくい状況が続いていました。日本肘関節学会では他の学会に先駆けて、cadaver seminarに取り組んできました。学会1日目の朝1番に、主題1基礎「Fresh cadaverを用いた肘関節の教育と研究」が行われます。本セッションでは、まず、cadaver seminarでは先輩格の香港中文大学のWong先生に、ご自身が主催したInternational Elbow Cadaveric Seminar and Workshopを紹介していただきます。続いて小笹先生と岡本先生からそれぞれ、札幌と東海地区のcadaver seminarの現況を報告していただきます。Cadaver seminarを持続可能な教育システムにするための有用な情報が得られるものと期待しています。基礎研究については、二村先生、速水先生、門間先生、宮村先生から興味深い発表があります。座長は青木先生(北海道医療大学)と森友先生(行岡医療大学)です。

小樽の1月15日現在の積雪(最深積雪)は44cmで、平年の66cmに比べるとやや少なめです。とは言え、飛行機、JR、バスは遅れがちになります。また、道幅が狭くなるので渋滞が発生し、タクシーも予想以上に時間がかかります。移動に際しては時間に余裕を持つようお願いいたします。
2018年12月25日
エキスパートセッション
 第31回学術集会の新しい試みとして2つのエキスパートセッションを企画しました。1つは「骨軟部腫瘍」(2月8日、午後)です。腫瘍の専門家に肘関節周囲の骨軟部肉腫の治療について語っていただきます。座長は上田孝文先生(大阪医療センター)と江森誠人先生(札幌医大)で、川井章先生(国立がん研究センター)、谷澤泰介先生(がん研有明病院)、武内章彦先生(金沢大学)、王谷英達先生(大阪大学)、浦川浩先生(名古屋大学)と日本の骨軟部腫瘍のリーダーに講演をお願いしました。
 もう一つは「Nightmare in Elbow Surgery: 難治例に学ぶ」(2月9日、午後)です。外科医であれば誰しも、難治例に対する対応で夜も眠れないような苦しい思いをした経験をお持ちと思います。千馬誠悦先生、中川照彦先生、西須孝先生、西浦康正先生、島田幸造先生、岩澤三康先生にご自身の貴重なご経験を発表していただきます。
 両セッションにご期待ください!また、どうぞ良いお年をお迎えください。
2018年12月17日
 札幌医大は1944年に開校した庁立女子医専を基に、1950年に戦後の新制医科大学の第1号として開学しました。翌1951年に河邨文一郎先生が初代教授に就任し整形外科学講座が開講します。河邨先生は小樽市のお生まれです。北海道大学を卒業後、東京大学整形外科に入局され、札幌医大に赴任されました。お父様は東京大学整形外科の医局長をされ、北海道初の整形外科医として小樽に開業されました。
 河邨先生は現在の骨延長術の基になる河邨式脚延長術の開発など数々の先駆的な仕事をされました。詩人・文化人としても活躍され、1972年に開催された札幌冬季オリンピックのテーマソング「虹と雪のバラード」を作詞したことでも知られています。特記すべきは、整形外科医・小説家渡辺淳一先生を育てたことです。渡辺先生の「無影灯」、「光と影」などの小説を読んで、医師、整形外科医を志した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 市立小樽文学館のご好意により河邨先生の展示ブースを学会場内に設置します。どうぞご覧ください。

2018年12月10日
特別講演とシンポジウム
2つの大きなテーマとして肘関節鏡とテニス肘を取り上げ、特別講演と2つのシンポジウムを企画しました。特別講演は米国Mount Sinai HospitalのHausman先生に肘関節鏡のレクチャーをお願いしました。肘関節鏡の基本手技から高度な手技、またご自身の基礎研究についてお話しいただきます。国際シンポジウム「肘関節鏡」では、韓国Asan病院のJeon先生、香港中文大学のWong先生と日本のエキスパートの先生達に、RA、鉤状突起骨折、拘縮、OCDに対する骨軟骨柱移植術、新しい試みとしてaugmented reality-enhanced arthroscopyの発表をしていただきます。座長はHausman先生と島田幸造先生にお願いしました。「テニス肘」のシンポジウムでは、手術治療のみならず、画像診断、PRP、血管カテーテルによる塞栓術などの新しい治療法、また現在作成中の新しいガイドラインを紹介していただきます。座長は別府諸兄先生と副島修先生です。体外衝撃波に関しては、1つのセッションを組みました。

Michael R. Hausman
Robert K. Lippmann Professor of Orthopedic Surgery, Vice-Chair, Department of Orthopedic Surgery, Chief, Upper Extremity Surgery, Mount Sinai Health System, New York City, USA
In-Ho Jeon
Department of Orthopaedic Surgery, Asan Medical Center, Seoul, Korea
Clara Wong
Department of Orthopaedics and Traumatology, The Chinese University of Hong Kong, Hong Kong, China
2018年12月3日
第31回日本肘関節学会学術集会にはたくさんの演題をご応募いただきありがとうございます。査読、プログラム編成を終え、抄録集の校正を行っているところです。なお、理事会の決定により本学術集会より、抄録集が電子化されます。会員、発表者には学会HPからPDFをダウンロードしていただくことになります。一方、ハンディプログラムを作成し郵送しますので、どうぞご覧ください。
 本学術集会の2つの大きなテーマとして肘関節鏡とテニス肘を取り上げ、特別講演と2つのシンポジウムを企画しました。主要テーマからパネルディスカッション(2)、エキスパートセッション(2)、ランチョンセミナー(4)、アフタヌーンセミナー(2)、主題(2)、ハンズオンセミナー(2)を企画しました。一般演題、ポスターは合わせて287演題です。登録いただいた演題はすべて採用しました。
 学術集会の見どころ、聴きどころはブログで紹介してまいります。ご注目ください。
9月ブログ
9月6日未明に発生した平成30年北海道胆振東部地震で亡くなった方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。

小樽は震源から100kmほど離れていることもあり、済生会小樽病院では人的、建物の被害はありませんでした。電力も6日夕方には復帰しました。しかし、全道的な停電の影響で物流が滞り、患者の食事、医療材料の供給が止まりました。院内備蓄では足りず、東北、新潟の済生会病院からフェリーで食品、透析のダイアライザーなどの医療材料を搬送していただき、急場をしのぎました。現在、診療の正常化、震災復興に努めているところです。多方面の方々から、お見舞いの言葉、ご支援をいただき心から御礼申し上げます。来年2月には皆さまに安心して小樽に来ていただけると思っております。

済生会小樽病院からみたグランドパーク小樽と
商業施設ウングベイ小樽
ウイングベイ小樽からみた済生会小樽病院
第31回学術集会の会場周辺のスポットについてお話します。会場のグランドパーク小樽は小樽築港駅に隣接しています。商業施設ウングベイ小樽とも直結しており、安くて美味しい回転寿司レストランなどもありますので、学会の合間に楽しんでいただけます。また、済生会小樽病院はグランドパーク小樽の斜め向かえですので、ぜひ訪ねてみてください。小樽築港駅は札幌から快速エアポートに乗ると30分弱、普通電車では40分ほどです。

小樽駅改札口。北一硝子のランプが飾られている。
小樽築港駅の2つ先が小樽駅です。小樽駅改札口には北一硝子のランプが飾られています。4番ホームは裕次郎ホームと命名され、石原裕次郎さんのパネルが設置されています。「4」の数字は裕次郎さんが愛したヨットです。隠れた観光スポットです。

演題募集中です。たくさんのご応募をお願いいたします。

小樽駅の4番ホーム
8月ブログ
Mount Sinai Hospitalの手術室にて、Prof. Hausmanと
第31回日本肘関節学会の演題募集が始まりました。会員の皆様には奮ってご応募をお願いします。
学会テーマ「新時代への発信―Inspire the New Era」に基づき、2つの大きな学術テーマとして肘関節鏡、テニス肘(上腕骨外上顆炎)を取り上げる予定です。平成元年に開催された第1回学術集会のプログラムには肘関節鏡の演題は見当たりません。一方、テニス肘はパネルディスカッションが設定され、活発な討論が行われました。この2つのトピックスについて31年間の研究成果の蓄積を基に、将来展望を議論していただきたいと思っております
他の主要テーマとして、重度不安定外傷、小児肘関節疾患、肘関節周囲の腫瘍などを取り上げる予定です。
これらのセッションは一部、演者を指定しますが、優秀な一般演題も採択します。たくさんの演題応募をお待ちしております。