世話人挨拶
第20回中四国糖尿病研修セミナー
世話人  大倉 毅
鳥取大学医学部附属病院 内分泌代謝内科
この度、第20回中四国糖尿病研修セミナーの世話人を務めさせて頂く事になりました。
どうぞよろしくお願いいたします。

今回のテーマは「地域の生活習慣に密着した糖尿病療養指導」とさせて頂きました。
糖尿病の療養指導には最先端の医療を学ぶことも重要ですが、地域の生活習慣をよく知った上で行うことが重要ではないかと考え、地方開催という事もあり、山陰・山陽地方の糖尿病に関連する生活習慣について知り合う機会にできましたらと考えました。鳥取、島根、岡山からそれぞれの地域の風習で糖尿病に影響するイベント等を紹介していただく予定です。私は岡山の出身ですが、鳥取の「あずき雑煮」の事を初めて聞いた時には衝撃を受けました。このような地域に特有の風習を共有する機会とできましたらと思います。鳥取、島根、岡山以外の県の方も、これらの地方の出身の方を診療する事もあるかと思いますので、ご参考になりましたら幸いです。

また、ランチオンセミナーでは日本糖尿病療養指導士認定機構理事長の横浜市立大学寺内康夫教授にお越しいただきCDE-Jの将来像についてお話しをいただく予定です。CDE-JはアメリカのCDEに習って始まった制度ですが、アメリカのCDEは職種によらず、処方箋を出す以外のインスリン調節を始めとして糖尿病の療養指導全てができるようになっています。今後の日本でのCDEのあり方、目指すところなどをお聞きできればと思います。
同時に特定看護師の制度が始まっていますが、特定看護師についてお話を頂く予定です。

栄養指導、運動療法についても海の幸、山の幸、また、雨雪の多い山陰地方での指導についてお話して頂く予定です。また、臨床検査技師の血糖測定セミナー、看護師のフットケアセミナーも用意いたしました。薬剤師からは薬剤師による院内血糖管理についてお話しして頂く予定です。全ての職種が勉強になる会にできましたらと思います。また、L-CDEの単位についても鳥取、島根、岡山の単位が取れるようにしておりますので、L-CDEの方の多数のご参加をお待ちしております。

12月16日という年末の差し迫った時期ではございますが、雪化粧の大山や、前泊される方は、この時期しか食べられない、親ガニ(子持ち雌ガニ)など、冬の米子もお楽しみ頂けましたら幸いです。
それではよろしくお願い申し上げます。