すでにご存じのように、日本各地で下肢救済を目的とした地方会が設立されています。中四国においても地方会を設立することになり、香川大学形成外科がその第1回日本下肢救済・足病学会中四国地方会学術集会を主催する栄誉を頂きました。教室員一同誠に光栄に存じております。会員の諸先生方並びに関係各位に心よりお礼申し上げます。
　今回の学術集会のテーマは、「下肢救済：中四国の力を結集しよう」としました。中国四国地方で、「現在、どのレベルのどのような治療が行われているのか」についてはあまり知られないところです。そこで、中四国の第一線で活躍されている各領域の先生方に「各施設（or各県）における下肢救済の取り組みと現状」についてシンポジウム形式で発表して頂くことに致しました。中四国地方は広く、遠方から参加して頂くのには大変な困難を伴います。そこで、出来るだけ多くの方に、ご参加頂けるようにプログラムは午後からの開始とし、ランチョンセミナー、特別講演とシンポジウムのみにさせて頂きました。一般演題は有りませんのでご了承願います。ランチョンセミナーは日本下肢救済・足病学会理事長大浦武彦先生に、特別講演は日本看護協会溝上祐子先生にお願いしました。シンポジストは、チーム医療として欠かせない各領域の中から会長の一存で指名させて頂きました。第１回の本学術集会がきっかけとなって、「中四国全体が１医療圏として、谷間のない下肢救済の治療が行われる」ことに寄与する結果になれば幸甚です。
　香川県は「うどん県だけじゃない香川県」で有名になりましたが、弘法大師・空海の生まれた地でもあります。その名のように空と海が大変美しく、またお椀を逆さにしたような小さな山々が散在して大変環境の良い場所です。９月は気候も良く、是非ご高来されて日頃の疲れを癒し、瀬戸内の海の幸、地酒、時間があれば温泉などを楽しんで頂ければ幸いです。
　末筆になりましたが、皆様方の益々のご活躍を心よりお祈りいたしますと同時に、多数の皆様方のご参加を教室員一同と共に心よりお待ち申しあげております。