日本下肢救済・足病学会 中国四国地方会
ご挨拶

 健康寿命を延ばし日々の生活を有意義に過ごすためには,自力で移動できる機能が維持されているべきでしょう。このためには,下肢の健康が大切であり,健やかな下肢はその人の血液循環や神経機能の現れでもあります。
 2025年問題など超高齢社会の問題が,国内で声高に叫ばれています。高齢者の下肢の健康は,優先されるべき重要な問題となっています。一方,糖尿病や閉塞性動脈硬化症等々また煙草の害を含めて,下肢に大きな問題を起こす疾患が日々のニュースで話題になっています。都市でも農村でも以前とは生活環境が大きく変化しており,高齢者だけではなく若者たちも仕事を続け余暇を楽しく過ごすためには,下肢の健康を改めて考える必要があります。
 フットウエアも新製品が次々に販売されていますが,すべてが万人に合うわけでなく,それらを見極められるようになることも求められています。
 下肢に動きがなくても,下肢の存在はボディ・イメージ上大変重要な意味を持っています。
このように,下肢に起こる問題は,個人にも社会にも非常に大きな問題なのです。

 下肢に問題が生じたときに速やかに評価対応し,健康な下肢を維持する。もとの状態に改善することができなくても,障害を最小限とする。あるいは,やむを得ず切断などに至った場合は,リハビリテーションや適切な義足等を提供できる。こうした環境を目指すことは,下肢に関わるすべてのものの責務です。医療と福祉,関連業界,そして行政関係者が,手を取り合い積極的に関わっていくべきでしょう。
 さらに,下肢のケアに関係するすべての職種ならびに関連業界は,率先して情報交換と情報の共有をし,啓蒙活動など一般の方々への情報提供を行い下肢の健康への関心を高めていく必要があります。

 下肢の大切な機能を考えると,下肢に特化した内容の学会が中国四国地区においてもあって然るべきであり,この度各県の方々のご努力により日本下肢救済・足病学会中国四国地方会が設立されたことは,中国四国地区の下肢疾患の予防と治療上,大いに意義があることだと思います。
 今後,多くの方々が参加され,職種・業界を越えて協力し合い,下肢の疾患への対処法を普及向上進歩させ,下肢の障害で生活の質を低下させてしまう方がおられない社会となるのを期待しています。
 日本下肢救済・足病学会中国四国地方会の今後の発展に,是非ともご協力賜りますようよろしくお願い申し上げます。

代表世話人 茂木 定之(広島国際大学)