大会長 近田 敬子 鳥取看護大学 学長 |
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第19回の日本災害看護学会年次大会を、2017年8月25日(金)と 26日(土)の2日間にわたり、鳥取県立倉吉未来中心および三朝温泉において開催させていただくことになりました。山陰の地では、はじめての開催となり、ワクワク・ドキドキの心境でございます。皆様とともに創り上げていく大会にしたいと念じております。会員の皆さまには勿論のこと、多くの皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。
本学術集会のメインテーマは、「ソーシャル・キャピタルの醸成と災害看護」といたしました。日本災害看護学会では、あらゆる災害時の看護支援活動の実践知を集積し、災害看護学の体系化が図られてきております。看護の場合は、様々な災害における中長期での役割が大きく、支援活動の継続性が求められます。これらの支援を重ねていくと、必然的に「備え」の重要性が浮かび上がります。これまでも多々、大会テーマになっているところです。
第19回の年次大会においても災害に対する「備え」を中心概念に置き、互助的な人間関係が希薄になった近年において、これからの成熟社会のあり様と重ねて、災害支援における互助性のある地域のありように焦点をあてて、議論できることを願っております。要は、専門と非専門のネットワークの構築にあるように思います。議論が沸騰することを楽しみにしております。
なお、鳥取県は温泉の豊富な地域です。温泉地でのセッションとともに、温泉旅館での懇親会も予定しております。入湯サービスをも利用していただき、癒しの効果を堪能していただければ、幸甚に思います。