日本小児麻酔学会第25回大会 会長 稲垣 喜三 鳥取大学医学部器官制御外科学講座麻酔・集中治療医学分野 |
日本小児麻酔学会第25回大会の会長を拝命いたしております、鳥取大学医学部麻酔・集中治療医学分野の稲垣喜三でございます。第25回大会という節目の大会を主宰させていただきますことを、大変光栄に存じます。
第25回大会は、2019年11月16日(土)と17日(日)の2日間の予定で、鳥取県米子市で開催させて頂きます。例年は10月開催ですが、第25回大会は約1か月遅い11月開催となります。遅く開催させていただきます最大の理由は、開催地の名物であります「松葉ガニ」漁の解禁に合わせたためでございます。
第25回大会は、テーマを「真実はひとつ!?」とさせて頂きました。麻酔科学や集中治療医学領域では、多数の優れたガイドラインが作成され、EBMに基づいた医療が実践されています。しかし、それだけでは解決できない諸問題も山積しています。その解決には、医療者の知恵と経験が発揮される「アート」が大きく寄与すると考えております。標準的な医療が全てではなく、麻酔科医を含む医療人の叡智が「安全で卓越した小児麻酔」を創成しています。本学会では、各医療施設における小児麻酔の「知恵」や「工夫」に焦点を当て、より実践的な知識の獲得を目指します。
また、若手医師の基礎研究や臨床研究の発表の場を設け、小児麻酔の「今と未来」を実感できる企画や好評である各種ワークショップも併設いたします。若い先生方の積極的なご参加や各種の企画へのご応募を歓迎いたします。
初冬の山陰は、食べ物や風景に趣を濃くする時節でございます。学会参加とともに、山陰をお楽しみくだされば幸甚に存じます。皆様の第25回大会へのご参加を心よりお待ち申し上げております。