第39回日本小児腎不全学会学術集会 会長　香美　祥二 (徳島大学大学院医歯薬学研究部小児科学)

　第39回日本小児腎不全学会学術集会を、徳島大学小児科学教室の担当で開催させていただくことを、大変光栄に存じております。会員の皆様に心より感謝申し上げます。会期は平成29年9月21日（木）～22日（金）、会場は淡路島夢舞台国際会議場（淡路市）です。
　長い歴史を有する本会が四国の小児科学教室の担当で開催されるのは初めてであり、盛会となりますように教室員一丸となって準備を進めているところです。
　近年、腎代替療法を中心に小児の腎不全医療は飛躍的に向上しています。そこには、透析治療や移植医療の進歩と医師（小児科医，移植外科医、泌尿器科医、内科医）、看護師、臨床工学技士、ソーシャルワーカー、栄養士等の多職種によるチーム医療の充実が寄与しております。今後さらに、多職種医療人による移行医療の整備、新たな免疫抑制療法による移植医療の発展、そして究極的な腎不全治療法、再生医療の展開さえ期待され、多様で高度な医療現場が出現しようとしています。
　このような背景のもと、本学会のテーマを「小児腎不全医療の近未来展望 - 私たちの目指すところ -」とさせていただきました。腎不全に病める子どもたちのために、明日の、私たちが目指すべき腎不全医療の姿を考える機会にしていただければと願っています。本学術集会では、各種分野のエキスパートの方々による特別講演、教育講演、教育セミナー、シンポジウムを企画し、学会テーマに沿ったご講演、ご討議をしていただく予定です。
　参加者の皆様には、リラックスした雰囲気の中で気兼ねなく熱い議論をしていただければと思い会場を淡路島国際会議場と致しました。会の合間には、眼前に広がる青い空と輝く海を眺め緊張感をほぐしていただければ幸いです。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。