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大正富山医薬品株式会社
ごあいさつ
第49回糖尿病学の進歩
世話人 槇野 博史

岡山大学病院長

 第49回「糖尿病学の進歩」を2015年2月20日(金)と21日(土)の2日間にわたり、ホテルグランヴィア岡山、岡山コンベンションセンター、岡山シティミュージアム、岡山全日空ホテルの4会場で開催させていただくことになりました。このたび、世話人を務めさせていただくことを大変光栄に存じております。

 

 糖尿病の分野では、新たな治療薬の開発や臨床応用が日々進んでおり、知識のupdateが必須となっております。また2013年には血糖管理目標値が宣言され、糖尿病性腎症病期分類の改訂も行われるなど、より病態に即した治療ができるようになりました。そして、透析予防に代表されます合併症予防や、大血管障害への対策を講じていくことが重要となっております。今後の糖尿病診療において、関連各科医師・メディカルスタッフなど診療科や職種を超えた連携や、また地域のなかでの病診連携がさらに重要となり、教育とチーム医療の新たな展開が期待されています。

 

 「糖尿病学の進歩」は、糖尿病に関する知識の向上および最新の知識の普及を目的とした教育講演会として開催されております。そこで、糖尿病専門医や糖尿病に専門的に携わる方を対象とした最新の話題・情報を、また一方で糖尿病非専門医や若手医師を対象に幅広い糖尿病診療に役立つ知識を提供し、同時に、教育とチーム医療の展開にも対応できるようなプログラムを用意したいと考えております。糖尿病学会認定専門医の資格更新に受講が義務付けられている「指定講演」も2日間にわたり開催致しますが、糖尿病専門医のみならず皆様に受講して頂くことが可能となっており、知識の整理にご利用いただけます。

 

 岡山は、造山古墳、吉備津神社、吉備津彦神社などに代表されるように、日本の文化の発祥の地であります。また日本最古の庶民教育の場である閑谷学校で知られるように教育が古来盛んに行われてきました。その伝統は現代にも引き継がれ、世界に誇る現代アートの島である直島が注目され、2014年に創立144周年を迎える岡山大学医学部は医学教育の伝統をはぐくんでいます。

 

 岡山は桃太郎発祥の地として知られていますが、雉・猿・犬とともにチームにより鬼を退治した桃太郎を、まさにチーム医療のシンボルと考え、今回学会マークと致しました。晴れの国岡山の温暖な気候や、瀬戸内の海の幸をご堪能下さい。そして岡山の文化・教育の伝統を感じて頂きながら、進歩し続ける糖尿病の知識をupdateし、これからのチーム医療に生かしていただければ幸いです。