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※ | 筆頭演者のみならず、共同演者も日本肝臓学会会員であることを要します。未入会の方は至急日本肝臓学会(〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目28番10号 柏屋2ビル5階 TEL:03-3812-1567)に入会手続きをとってください。 入会を希望される方々には、入会のしおり、入会カード、年会費払込取扱票をお送りしております。入会カードが事務局に届き、年会費(12,000円)の入金確認が出来たところで会員番号をお知らせしております。 |
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平成23年年5月1日(日)~6月30日(木)
平成23年7月10日(日)正午まで延長いたしました。
演題を締め切りました。多数のご応募ありがとうございました。
締切当日は登録手続きが集中してご迷惑をおかけすることも考えられます。不測の事態とならないよう万全を期す所存ですが、皆様方には早めの登録にご協力をお願いいたします。
シンポジウム(公募)
1.テーラーメード医療時代のC 型肝炎治療戦略
司会:日野啓輔(川崎医科大学肝胆膵内科学)
田中靖人(名古屋市立大学病態医科学講座)
基調講演:熊田博光(虎の門病院肝臓科)
ゲノムワイド関連解析(GWAS)によりIL28B やITPA 遺伝子多型が同定され,C 型肝炎の治 療もいよいよテーラーメード医療時代に突入した.さらに,2011 年からはペグインターフェロ・ リバビリン(PEG-IFNRBV)併用療法にプロテアーゼ阻害剤(PI)を組み合わせた3 剤併用療法 が主流となるが,わが国では高齢者の割合が多く,様々な副作用により薬剤の減量・中断を余儀 なくされる場合もあり,治療前の効果予測や副作用の予測が重要である.本シンポジウムでは, これまで報告されている,あるいは新たに見出された治療関連因子を組み合わせることにより, 根治を目指すべき集団と,発癌抑止を目指すべき集団とを明確にしたい.さらに,3 剤併用療法の 適応及び治療効果を上げるための工夫や,根治のみならず発癌抑止の治療においてもどのような 個別化医療が望ましいのかを検討し,C 型肝炎に対する個別化医療の現状を総括する.
2.肝癌治療アルゴリズムと治療法の選択
司会:大﨑往夫(大阪赤十字病院消化器科)
永野浩昭(大阪大学消化器外科学)
基調講演:工藤正俊(近畿大学消化器内科)
近年,肝癌診療は大きな変化を遂げた.画像診断の進歩により小型肝癌のみならず前癌段階と 思われる結節の検出まで可能となり,治療法においてもTACE,ラジオ波凝固療法等の局所療法, 肝切除術にくわえて,肝移植さらには分子標的薬治療が導入された.その結果,治療のオプショ ンは多岐にわたりその選択基準は難しくなってきた.そこで,2005 年の「科学的根拠に基づく肝 癌診療ガイドライン」や2010 年の肝臓学会による「肝癌診療マニュアル」において,EBM の手 法や豊富な実地臨床のExperience を反映させた治療選択のアルゴリズムが提示された.ただし, これらはあくまでも標準的な治療の選択により日常診療の70―80% をカバーすることが想定され ている.近年の肝癌診療の進歩は加速的であり,さらにその病態は再発巣もくわえると多岐にわ たり,ガイドラインでの想定を超える状況を生み出している.本パネルでは,既存のアルゴリズ ムに対する検証にくわえて最新のデータに基づくその補完を目標として,幅広い演題の応募と積 極的な論議を期待している.
パネルディスカッション
1.非B 非C 肝細胞癌の実態と対策
司会:竹原徹郎(大阪大学消化器内科学)
正木勉(香川大学消化器・神経内科学)
コメンテーター:林紀夫(関西労災病院)
我が国の肝細胞癌の原因は,HBV, HCV に関連する割合が高いが,昨今,非B 非C(NBNC)肝
細胞癌が全国的に増加傾向にある.そのなかの一部は非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を基礎疾
患として発症しており,また糖尿病患者からの肝発癌も注目されている.その他,肥満,アルコー
ルもNBNC 肝細胞癌に関与しているというエビデンスが集積されつつある. 現在までのところ,
NBNC 肝細胞癌の自然史は明らかではなく, その肝発癌のリスク集団を設定することは難しく,
そのため,ウイルス性肝癌と比較し,進行肝癌として発見されることが多い.本パネルディスカッ
ションでは,BNC 肝癌の成因やその特徴,ハイリスクグループの設定方法,治療の現況,予後
について,広く演題を公募し,現時点でのNBNC 肝細胞癌の実態と対策について議論していきた
い.さまざまな視点に立って,内科部門のみならず,外科部門からも数多くの演題の応募を期待
している.
2.自己免疫性肝疾患の病態と治療
司会:石橋大海(長崎医療センター臨床研究センター)
阿部雅則(愛媛大学地域医療学)
コメンテーター:恩地森一(愛媛大学先端病態制御内科学)
自己免疫性肝疾患は疾患概念や診断・治療法が広く定着してきたが,その発症機序は依然として不明であり,難治例も存在している.本パネルディスカッションでは,主に自己免疫性肝炎と原発性胆汁性肝硬変の病態と治療について最新の知見を発表していただきたい.特に,1)自己免疫性肝炎における急性発症・急性肝不全例やステロイド抵抗例の病態と対応,2)原発性胆汁性肝硬変の新しい病型への対応と移植を含めた治療上の問題点,など日常診療上問題となりうる病態への対応を中心に討論したい.なお,今回は原発性硬化性胆管炎,IgG4 関連硬化性胆管炎等の胆道疾患は除くが,3)IgG4 関連自己免疫性肝炎や非典型例の取り扱いについても議論したい.また,モデルマウスでの解析などの病態解明や新しい治療法の開発につながる最新の研究成果についても取り上げて,基礎・臨床の両面から現状と問題点を明らかにしたい.多くの演題の応募を期待します.
主題ポスター(口演)
急性肝炎の実態
司会:能祖一裕(岡山大学分子肝臓病学)
孝田雅彦(鳥取大学機能病態内科学)
コメンテーター:佐田通夫(久留米大学消化器内科)
近年国境のボーダレス化,食生活の多様化等により,様々な病因による急性肝炎が認められるようになっている. 汚染地域への渡航によるA 型やE 型肝炎, genotype A のB 型肝炎の罹患,EB ウイルスやサイトメガロウイルスなどによるウイルス性肝炎,それに加え自己免疫性肝炎の急性発症など,原因は多種多様である.急性肝炎の原因として何が多いのか,あるいは多くなってきているのかは,日常診療において重要な情報であるが,その実態の解明は単施設のみの検討では困難である.本セッションの目的は,発症時より薬剤との関連が明白である急性薬物性肝障害を除いた急性肝炎の実態を,多施設からのデータに基づき検討する事である.2001 年以降の症例について,全国の幅広い施設から,多くの演題を応募していただき,経時的,地域的な特徴を明らかとしたい.感染経路,家族歴,飲酒歴,ウイルスマーカー(ゲノタイプ),自己抗体,肝機能など,急性肝炎の診断の際に必要な情報や,特徴的な所見をまとめて,御発表頂きたい.また各施設からのデータを集計し,後日モノグラフを発行したいと考えている.
ワークショップ
1.肝腫瘍画像診断up to date:画像と病理の対比を含めて
司会:今井康陽(市立池田病院消化器内科)
中島収(久留米大学病理)
コメンテーター:松井修(金沢大学経血管診療学)
肝特異性超音波造影剤ペルフルブタンやMRI 造影剤であるGd-EOB-DTPA の登場により肝腫瘍性病変の画像診断は,機器の開発と伴って飛躍的に進歩している.特に,肝細胞癌の早期診断,分化度診断,さらには肝細胞癌スクリーニングにおける肝特異性造影剤の有用性が明らかになりつつある.EOB 造影MRI の造影効果とトランスポーターとの相関も報告されている.fusion イメージングを駆使した肝腫瘍性病変の診断も行われている.EOB 造影MRI で低信号を示す乏血性結節の病理診断,自然経過についてはまだ議論が必要である.一方で,FNH やアルコール性肝疾患に見られるFNH 様結節など肝良性病変の画像診断も重要なテーマである.肝細胞癌などに関する新しい分子を標的とした分子イメージングの基礎的な研究も進んでいる.本ワークショップでは,病理学的所見と画像との対比を含めて肝腫瘍性病変の画像診断についての新たな知見を結集し,現時点でのコンセンサスと今後の展開について議論したい.
2.B 型肝炎の治療戦略
司会:八橋弘(長崎医療センター臨床研究センター)
道尭浩二郎(愛媛県立中央病院消化器病センター)
コメンテーター:茶山一彰(広島大学分子病態制御内科学)
B 型肝炎はC 型肝炎に比べて治療の選択肢が多く,またその多彩な病態ゆえに治療法の選択や治療方針の決定に難渋することが多い.また,治療介入すべきかどうかについても迷う例を数多く経験する.B 型肝炎の治療に関しては,インターフェロンと核酸アナログの選択基準,挙児希望のある若年者や小児の治療,薬剤耐性への対応と予防,sequential therapy を含む核酸アナログの中止終了に関する適応と基準,ゲノタイプ別の治療方針,de novo 肝炎の予防と治療,急性肝炎例の治療適応と治療法など,数多くの問題点があげられる.また,まだ未承認の治療についてもその位置づけを検討していく必要がある.本ワークショップでは,これらに関する演題を広く募集し,B 型肝炎の治療戦略について討議したい.
3.アルコール性肝疾患の病態と対策
司会:堤幹宏(金沢医科大学消化器内科)
植村正人(奈良県立医科大学消化器・内分泌代謝内科)
コメンテーター:河田則文(大阪市立大学肝胆膵病態内科)
増加し続けてきたわが国のアルコール消費量は,最近になり横ばいの傾向にあるものの,日本酒に換算して5 合日以上の大酒家が約240 万人,問題飲酒者は300~400 万人以上もいると推測され,肝疾患におけるアルコール性肝障害の占める割合も年々増加してきている.従来,飲酒に伴う栄養障害が大きな問題であった常習飲酒家も,現在では他の先進国と同様,むしろ過栄養による肥満や糖尿病といったメタボリックシンドロームを有することが多く,過栄養がアルコール性肝障害の発生に少なからず影響を及ぼしていると考えられる.一方,従来比較的少なかった重症アルコール性肝炎患者は近年増加傾向にあり,その治療法の確立が急務となっている.本ワークショップでは,このような観点から議論を行っていただき,アルコール性肝障害の病態の再検討と対策の契機にしたいと考えている.
4.移植後における肝疾患の再発と対策
司会:海道利実(京都大学肝胆膵・移植外科学)
井戸章雄(鹿児島大学消化器疾患・生活習慣病学)
コメンテーター:佐々木裕(熊本大学消化器内科学)
生体肝移植が主流であったわが国においても,2010 年7 月の改正臓器移植法施行以来,脳死肝移植が急増しており,今後,ウイルス性および自己免疫性肝疾患やNASH に対する肝移植例が増加することが推測される.一方で,B 型およびC 型肝炎ウイルス感染者における肝移植後の再感染予防とその維持療法,ワクチン療法の適応・時期・成績,再感染後の抗ウイルス療法,また原発性胆汁性肝硬変および原発性硬化性胆管炎における移植後再発,生活習慣病であるNASH の再発など,解決すべき課題も多々残されている.本ワークショップでは,内科医,外科医を問わず,各施設から広く移植後の肝疾患の再発とその対策に関する成績を提示して頂き,現時点でのコンセンサスを形成したい.
5.肝疾患バイオマーカーの新展開
司会:本多政夫(金沢大学保健学・先端医療技術学)
三善英知(大阪大学機能診断科学)
コメンテーター:村脇義和(鳥取大学機能病態内科学)
近年の微量解析技術やプロテオミクスの進歩とともに,多くの疾患マーカーの候補が見つかりつつある.血液に存在する多くのタンパク質が,肝臓に由来することから,肝疾患はバイオマーカーの宝庫と言える.そして一部の疾患マーカーは,診断ツールとしてだけでなく,治療の標的や予後予測にも応用できる.必ずしも未知のマーカーでなくても,既知のマーカーの組み合わせ,あるいは別の角度から既知のマーカーを見ることで,新しいバイオマーカーが誕生する.本ワークショップでは,肝炎,肝線維化,肝がんなどを対象とし,新しい肝疾患マーカーの開発に向けた科学技術の進歩,ゲノム・トランスクリプトームやプロテオーム・グライコーム解析等から得られる新しい診断・治療マーカーの同定と臨床応用の可能性について幅広く議論したい.また,既知の肝疾患マーカーの新しい視点からの応用や新しい分子生物学的解析技術を用いた基礎的研究まで,広く演題を求める.
6.門脈圧亢進症治療の進歩
司会:山﨑隆弘(山口大学消化器病態内科学)
橋爪誠(九州大学先端医療医学)
コメンテーター:福井博(奈良県立医科大学消化器・内分泌代謝内科)
門脈圧亢進症治療は,古くは門脈下大静脈シャント手術に始まり,その後内視鏡治療やIVRと種々の方法が考案されてきました.食道静脈瘤に対してはEIS,EVL が普及し,胃静脈瘤に対しては我が国独自の治療法としてB-RTO が普及しています.最近では根治的治療法として抗ウイルス療法の補助手段として脾臓摘出術やPSE の有用性が報告されています.肝炎や肝線維化の進行を制御することで,肝癌の発生や門脈圧亢進症の進行を抑える効果が期待されています.また,骨髄由来幹細胞や脂肪由来幹細胞を用いた肝再生の促進は,究極の門脈圧亢進症治療として注目されています.今回のワークショップでは,門脈圧亢進症の病態に基づいた新しい治療法の提唱を歓迎します.現状の治療法の見直しと,今後の方向性について検討したいと考えています.
7.非代償性肝硬変のマネージメント
司会:向坂彰太郎(福岡大学消化器内科)
永木正仁(岐阜大学消化器病態学)
コメンテーター:坂井田功(山口大学消化器病態内科学)
肝性脳症,黄疸,腹水・浮腫,消化管出血に代表される肝不全症状の出現は,肝細胞機能の脱落に伴う生体のホメオスターシス維持の破綻を意味するとともに,肝硬変病態の更なる悪化を助長する.現在までに非代償性肝硬変の治療は対症療法を中心に大きく進歩し,肝硬変患者の予後は大幅に改善された.しかしながら,難治性の腹水や肝性脳症を繰り返す症例には少なからず遭遇する.また,治療法も対症療法に主眼をおいた治療から根本治療を目指す必要がある.本ワークショップでは,非代償期肝硬変の病態を実験的・臨床的なデータを基に解明し,肝予備能を評価するための有用な検査やマーカー,スコアを議論したい.また,肝性脳症,黄疸,腹水・浮腫,消化管出血への対症療法の有用性と長期予後への改善効果を改めて検討していただくとともに,抗ウイルス療法,栄養療法,抗線維化,再生医療,肝移植などの根本治療の有用性や展望を議論し,非代償性肝硬変の包括的治療を目指したい.
8.NASH 治療の現状と問題点
司会:西原利治(高知大学消化器内科学)
中牟田誠(九州医療センター消化器内科・臨床研究センター)
コメンテーター:岡上武(大阪府済生会吹田病院)
NASH は脂肪肝を背景に発症する慢性進行性肝疾患であり,肝硬変を経て肝細胞癌の発生母地となる.本症に罹患する方の34 では肥満が背景に存在し,その改善により肝病変の進行が遅延・寛解することは日常診療でもしばしば経験するところである.このため,本症の治療に際してはまず食事・運動療法が推奨されるが,食事面では摂取熱量と質の問題,運動療法でも質と量の問題,モチベーション維持の方策など検討すべき課題は多い.また,本症ではしばしば糖尿病・脂
質異常症・高血圧などの生活習慣病の合併率も高いことから,これらの合併症に対する適切治療も不可欠である.しかし,罹患者数が多いため,個別の対応には限界がある.そこで,本ワークショップではNAFLD の治療の現状を明らかにすることを通じて,より効率的な治療を実践する上での課題となる諸問題について解決の道筋を見いだしたい.