2021年第62回全日本病院学会in岡山は、今年の8月21・22日に岡山駅に隣接した岡山コンベンションセンターで開催いたします。丁度オリンピックとパラリンピックの間の開催となり、東京オリンピックにあやかり、世界を巻き込んだ新型コロナ感染症に打ち勝った証となる大会を目指しています。昨年末より新型コロナ「変異株」のイギリス株やデルタ株が猛威を振るっていますが、医療従事者へのワクチン接種は終わっており、岡山学会では、ハイブリッド開催としてWEBでLIVE 配信とオンデマンドで2週後〜6週後まで再配信して、会員の皆さまに最新の情報を余す事なく伝えて参ります。
　学会のテーマは、『コロナ禍での病院経営〜持続可能へのチャレンジ！〜』としています。私たちの目の前の課題は、with コロナであり、さらに2025年と2040年という時に象徴される超少子高齢化人口減少への対策です。岡山学会ではコロナ禍にも関わらず530題を超える一般演題の登録をいただいており、ぜひ現地岡山でしっかり知識を増やし熱い議論を交わしましょう。
　シンポジウムでは、「アフターコロナ禍のグレート・リセット、新しい日本の医療を考える」として日本を代表する病院団体長と日本医師会と厚生労働省を交えて、一刻も早くコロナ危機を克服し新しい生活様式とともに力強い復活を実現するための提言をいただきます。「コロナ禍・超少子高齢人口減少時代、持続可能へのチャレンジ！」として地域医療構想調整会議におけるダウンサイジング・再編・連携・統合に向けて検証し、病院を中心とした地域創り街造りを目指し、地域を支える医療から介護まで、急性期・回復期・慢性期・在宅とそれぞれの立場で、そのあり方と質向上を踏まえた「令和時代の医療　中小病院の生きる道」を探ります。また、「新型コロナ感染症との壮絶な戦いの検証と今後に向けての展開」では凄惨なコロナ禍を戦い抜いた病院の実情とそれを克服した知恵や工夫の成果を検証し、with &afterコロナの対策に役立ていただきます。学会長企画として、「女性トップの考える、地域の命を支えて街創り！」では、そのきめ細やかで繊細な策かつ大胆な行動を大いに学び参考にしましょう。指定演題では「人口減少の危機、地域中小病院の現状」、特別講演として厚生労働省医政局長と公認会計士の視点から講演していただきます。特別記念講演では、クラレ・倉敷中央病院・大原美術館の創業家大原謙一郎氏に「コロナと世界と人文知」、招聘公演では日本医師会長、公私病院連盟会長、日本看護協会長、厚生労働省医務技監に講演いただきます。さらに全日本病院協会の活動の源である各委員会企画も総力を挙げて準備していただいており、これらをWEBによりLIVE配信・オンデマンド再配信を用意しております。
　2025年に向けて各地域に最適な医療介護提供体制を構築し地域包括ケアシステムを実現、さらに2040年を見据えた人口減少下における長寿健康社会と地域共生社会を創り、「より良く生きるを支え、元気でお年寄りの笑顔が絶えない病院を中心とした街づくり」そして、生きることの尊さと健康であることの幸せをすべての人と共に挑戦してまいります。会員の皆さまのご健勝を心より祈り、また岡山学会へのご支援ご参加に深く感謝を申し上げて挨拶とさせていただきます。