第42回日本手術医学会総会
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会長挨拶
第42回日本手術医学会総会
会長  臼杵 尚志
(香川大学医学部附属病院 手術部 部長)

第42回日本手術医学会総会の会長を拝命しました香川大学の臼杵です。ご選任いただきました御礼と共に、一言御挨拶申し上げます。
現代医療の劇的な進化は疑う余地もありませんが、手術もまた然りで、我々は今、大きな変革の中にいます。ここに至るには先人達の膨大な努力と長い長い時間を必要としたわけですが、現在は、そして今後はそれを遥かに凌駕する速さで発展し、しかも多様化し続けることが予想されます。その中で、従来通り、否それ以上の安全性と確実性を確保しつつ多くの手術を行ってゆくことは、決して容易ではありません。
手術部の業務は、一見診療科からの求めに対応する受動的業務とも思えますが、自らの行動があらゆる手術にとっての進歩と安定性の両立に資するという能動的側面も持っています。その為には、医学的根拠は当然として関与する様々な情報を得、その情報を基に最善の仕組み、実践的手技、あるいはノンテクニカルな工夫を模索する必要があります。これらを探求し、学び、そして相互に情報交換をすることこそが、本学会や学術集会の役目と考えています。
さて、チーム医療という言葉はすでに定着していますが、前述のような時代背景を考えますと今こそそのチーム力が試される時、これまでに培った力を活かす時と言えるかも知れません。手術部はチーム力が最も求められ、同時にそれが発展への最も大きな原資となる部門でもあります。
今学術集会のテーマ「飛翔への融和」にはそのような思いを込めました。
本学会の歴史を振り返りつつ未来の手術医療や現場視線での研究を見据える講演、学術的進歩や医療の発展を企図したシンポジウム・パネルディカッションを多く企画していますが、もう1つのハイライトとして「医療安全」「感染対策」「研究進展」「コミュニケーション」などに関する実践的なセミナーも多く実施いたします。
会期は2020年12月4日(金曜日)5日(土曜日)で、会場は香川県高松市のサンポートホール高松です。手術医学会が瀬戸内海を渡り、初めて四国で開催される大会となります。有意義な会となるよう万全の態勢で臨みますので、是非、多くの方が「うどん県」にご参集いただき、学びと共に、地方を楽しんでいただければ幸いです。